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「はぁ~」
と大きく溜め息をつきながら自分の両腕を背もたれの窓枠の桟にかけました。
左手は私の背中の後ろ。
何だか気持ち悪くなって立ち上がろうとしたけど、露骨に嫌がるのもマズイかなぁと思って、立ち上がる頃合いを見計らっていたら、その男性は窓枠に掛けていた左手を私の背中にかすかに触れながらス~っと下ろしてきました。
私は背中は特に敏感なので、予告もなくそんな事されて思わず「あっ」と声を出してしまいました。
男性はその声で私が喜んでると勘違いしたのか、何度も何度も背中に触れてきました。
私はされるがまま・・・。
背中を触られるとジッとしていられないので背中をくねらせながら耐えました。
「止めてください」
と言えば止めたのかもしれませんが、最初に声を上げたのは私だし、白々しくとられるのでは・・と思って何も言えませんでした。
そのうち同じ車両にいた赤い帽子の男性も電車を降りたので、男性は本格的に触ってきました。
背中にしか触れていなかった手を太股の上において来ました。
今更抵抗する事も出来ずされるがまま・・・。
途中車掌さんが切符の確認に来ましたが、私達が密着して座っているのを見て普通のカップルと思った様で特に不審そうな感じもなく去ってしまいました。
太股を触られ、恥ずかしさのあまり顔を背けると、男性は私の首筋や耳に息を吹きかけてきました。
心地良いタバコの香りに何だかおかしな気持ちになり、吐息が漏れました。
男性はそれに自信をつけたように私の浴衣の裾を捲って直に太股に触れました。
そこでハッと我に返りました。
友人の薦めもあり、私の浴衣の下は下着をつけていなかったんです。
こんな事知られたら、私は本気で痴女だと思われてしまう!と思い、太股より上を触られないよう抵抗したのですが、優しく優しく触れられ、背中を愛撫され、もはや抵抗なんてする気も失せていました。
男性の手が浴衣の奥に伸び、私の一番敏感な所に触れました。
男性は私が下着をつけていなかった事に少し驚いたようでしたが、すぐに何事もなかった様に動きを再開させました。
さっきからの愛撫でもう既に濡れ濡れ状態。
恥ずかしくて恥ずかしくて、自分が気持ち悪いのかいいのかも分からなくなり、彼にされるがままでした。
イキそうになったりもするのですが、男性は駅が近づく度に誰かが乗車してくるのを恐れてか、手を止めてしまうので不完全燃焼で気が変になりそうでした。
私は自分が降りる駅も通り過ぎたというのに、その男性から離れる事が出来なくなっていました。
男性は自分が降りる駅で私を誘い、私は素直に従いました。
駅から男性の車に乗り、お互いほとんど言葉もなくホテルに行ったのですが・・・あいにくその日は週末。
田舎のホテルはどこも満室で入れなかったので、続きは車の中になりました。
以上が私の初めての痴漢体験です。
私は田舎者なので満員電車なんて経験無いし、痴漢なんて一生遭う事もないって思ってました。
男性経験も少なかったので、自分がこんな大胆ではしたない事を出来るとは思ってもみませんでした。
相手の容姿もまぁまぁだったのも抵抗しなかった理由の1つかな。
結局カーセックスの後、浴衣が乱れたので持っていた洋服に着替えて、男性に私が降りるはずだった駅まで送ってもらいましたよ。
あれ以来その人とは会っていませんが、今でも忘れられません。
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