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最初はもちろん遠慮したけど、話していて感じのいい奴らだったし、じゃあ、まあ一緒に、という感じで夕飯を囲んだ。
学生らは肉なんかもせっせと焼いてくれて、子供とも遊んでくれたし、就活や結婚のことなども質問してきたりして。
なかなか素直で可愛いやつらで、悪い気はしなかったよ。
嫁もニコニコ笑いながら話を聞いていた。
で、9時になり、俺は子供を練かしつけるためバンガロー(コテージ)に入ったんだ。寝たらすぐに戻るつもりだった。
ドアをしめたその瞬間だった。
「え…、チョット!」
外から、嫁の少しきつめの声が聞こえた。
そしてすぐに
「あ!だめ!!返して!」
もう明らかに叫び声。
子供に、絶対そこに寝てなさいと念を押して、そっと窓の外を見た。
嫁は、裸にされていた。
後ろに回った一人に両腕をバンザイさせられ、
足を少し開いた状態で左右一人ずつにガッチリ固定され
ちょうどXの文字のようになっていた。
裸が焚火に照らされて、ゆらゆらオレンジ色に輝いて見えた。
「キャンプではお風呂に入れないですからね」
「僕らが綺麗にしてあげますから動かないでね」
「奥さんけっこうキツい汗かいてますね」
「ほらこのへんも」
「清潔にしないと」
そう言いながらあとの二人が嫁の身体をべろべろ舐めていた。
「いや、いや、いや」
嫁は泣きながら抵抗した。
学生たちは舐め係と固定係を順に交代している。
「ママのお声が聞こえるよー」
「見たら、ダメだよ」
「なんでー」
「ちゃんと寝てなさいっ…」
外を見ようとする子供の頭を慌てて押さえつけた。
子供と一緒にシーツをかぶった。
学生と嫁の声。壁越しでもよく聞こえる。
「ここに寝て、奥さん」
「ダメ、ダメ」
「おい、しっかり押さえて」
「いや、わかっちゃう、…ちょっと、あっ」
「あ、あ、あ、あん、んっ!」
「はっ、はっ、はっ、はっ」
「・・・うぃ、交代~」
「・・・・ああっ!」
「奥さん、キスしよ、ね」
「お願いだからさ」
「・・・・。」
「キスしたら動くから」
「・・・・。」
「ね?」
「・・・・・・・・。」
「あ、やあぁぁ、あん!あん!あん!あはん!あん!あん!」
「奥さん、可愛いし、はっ、はっ、はっ、」
「パパしんぞうがドキドキしてるね」
「うん、ごめんな もう寝よう」
「ぼく少しこわい」
「大丈夫だよ、明日は虫採りに行こう」
シーツを整えるため中腰になった時、カーテンの隙間から外が見えた。
嫁が木のテーブルに寝て、その上に学生がぴったり胸を合わせて重なっている。
学生は、ものすごい勢いで腰を振っていた。
他の学生はニヤニヤしながら見ていた。
嫁は泣いているようだった。
そして、嫁の両脚が学生の腰を捕まえた。
学生の動きが、いっそう激しくなった。
嫁が何か聞き取れない言葉を発した。
聞いたことのない声だった。
既に、11時を回っていた
子供はいつの間にか寝ていた。
結局、嫁は学生たち全員と、順番に重なった。
嫁の泣き顔をみているとなぜか出ていけなかった。本当に今でもなぜだか分からない。
俺は、嫁が学生たちを振り払いコテージに逃げ込んでくるのを、待っていた。
だが嫁は最後まで逃げてこなかった。
それが今でも不満であり、謎でもあるんだ。
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