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『2人で飲むか?』
なんてメールを出しても軽くいなされてたのだが
『2人で飲みに連れてって』
と来た。
居酒屋のカウンター席で相手の様子を見、話を聞きながら飲んでいたが、少しアルコールが入って、手に触る、体に触る、髪に触る…と少しずつ進めていくと
「もう酔っちゃった」
と自分に体を預けてきた。
「休みたい?」
「うん」
「ホテルでいい?」
一瞬、躊躇があったような気もするけど、
「んっ」
と頷く彼女。
店を出て涼しい風に当たると、自分の腕をギュッと掴んでくる。
あんまりそんな経験のない自分は、腰に腕を回すのもドキドキ。
でも、思いっきり抱き寄せた。
出来るだけ清潔そうな、広い部屋をと思ったのだが、金曜の夜、そんなに都合良くラブホテルに空室なんてあるはずもなかった。
不潔ではなかったけど、小さな地下室みたいな部屋だった。
「わぁ、こんな感じなんだ?」
興味津々という感じに辺りを見回す彼女。
えっ…処女なの?と一瞬心臓がときめく。
というかビビった。
危うく「初めて?」と聞きそうになった。
ソファに座り、缶チューハイで乾杯をして、そして
「来ちゃったね」
と、どちらからともなく言ってキスをした。
彼女の舌がネットリ熱い。
「キス上手だな」
と言ったら叩く真似。
一緒に風呂に入りたいと言ったがこれは拒否された。
彼女が風呂から出てきて、次に自分。
慌てて歯を磨き、チソチソを洗う自分が可笑しい。
湯に浸かるのもそこそこに出ていって
「もう?」
と彼女にも笑われた。
「前の彼と同じなんだもん」
だって。
彼女が処女じゃない事も分かって、少しホッとしたような残念なようなw
まぁ、それで落ち着いた気分になっていい感じにまったりとチュウ。
良い感じに始まったエッチだったけど、
「教え子とセックスしている」
という感じはずっと頭から離れない。
彼女の体が綺麗で、仕草が可愛くて、声がエロくて、そして驚くようなテクニックを持っていてこちらが翻弄されているのに、それでもやっぱり
「教え子と…」
という気持ちが抜けない。
いつも丁寧な言葉遣いだった彼女が恋人気取りの台詞を言っても、やっぱり制服姿の彼女を思い出してしまう。
思い切ってその事を言ってみた。
「教え子は教え子でしょ、卒業しても」
「そりゃそうだけど、」
「でも卒業したら関係ないよ、カズヒコくん」
正常位で手を繋ぎ、指を絡めてた。
「今度、学校の制服持って来てあげようか?」
「着られるの?」
「ていうか前より痩せてるよ?」
「そうだよね、もっとムーミン体形かと思ってた。スタイル良くてびっくり」
「努力してるんだから。毎日、仕事でお爺ちゃん達抱き起こしたりしてるしね」
色白で肌理が細かく、吸い付きそうな感じ。
若いからもあるけど、抱いているだけで気持いいなんて…。
「先生って甘えん坊なんだね」
返す言葉無し。
「ずっとお乳吸ってるんだもん。何も出ないのに」
「お前のオッパイ吸ってると思うだけで興奮するんだよ」
「あはは…時々噛んじゃったでしょ~痛いんだからね、あんまり強いと」
「ゴメン…」
「でも、後は凄く優しくしてくれて気持ちよかったデス」
面と向かってセックスを誉められるのは恥ずかしいもんだ。
「あと、"お前"ってやだな…せめて名前にして欲しい」
「次飲む時、2人?他のも誘った方が良い?」
「先生はどうなの?私と2人だけだとつまらなくない?」
「俺は2人が良いよ…。でもそういう訳にもいかなくない?」
「んー、…私は先生が好きだな、って普段から言ってたし、皆、"先生は典子がお気に入りだもんね"って言ってたし。私が先生と2人でデートするようになってもあの子達は別に平気と思う」
冷静に分析されていたと思うと怖くなるが、以来、夜勤のある彼女と時間に融通の利く私は、1,2週に1度の割でデートを続けている。
やや仕事に疲れ気味の彼女は「結婚」という言葉を時折使うようになってきた。
歳の差が15もあり、私の方はその数字に圧倒されるが、彼女はもっと実質的である。
両親にも言ってあるのだという。
父母が13歳差であるとも言っていた。
さて、結婚に至るのやら…。
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