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リュウイチが受験の時に、私の家に泊めて欲しいと頼まれました。

リュウイチが受験の時に、私の家に泊めて欲しいと頼まれました。

これは私のツバメとの馴れ初めです。


私と兄は年が離れていて、私は両親が40代になってからの恥かきっ子でした。

兄にはリュウイチという息子がいて、私とは10歳ほどしか年が違わず、リュウイチが小学生くらいの頃までは、私がよく面倒を見ていました。


私と兄はあまりパッとしないのですが、リュウイチの母親は美人で、リュウイチは幸運にも父親ではなく母親の遺伝子を受け継いでいました。

ですから、リュウイチが小学校の高学年になった頃には、正直なところ買い物などに連れて歩くのがちょっとした楽しみでした。

身内の欲目もあるかもしれませんが、リュウイチは本当に綺麗な顔立ちをしていて、手なんかも凄く綺麗で、冗談っぽくリュウイチの頭を胸に抱えたりしては1人でドキドキしていました。


リュウイチが中学に上がった年、私は就職して田舎を出ました。

都会は楽しくて、ボーイフレンドもでき、恋愛も失恋もしました。

仕事にやり甲斐を感じてのめり込むと、責任のある仕事も任せてもらえるようになって、故郷に足が遠のいて、あっという間に6年が過ぎました。


【自慰通信】で「Yahoo!」「Google」検索出来ます。

「お気に入りに登録」
もよろしくお願いします。

それは、最後の男と別れてから1年が経った頃でした。

兄から電話があって、リュウイチが受験の時に、私の家に泊めて欲しいと頼まれました。

懐かしさでいっぱいになって、あの美少年にまた会えると思うとちょっとワクワクしましたが、私はわざと迷惑そうな声を出しながらも承諾しました。


受験日の前日、私は駅まで迎えに行き、新幹線から降りてくるリュウイチを探しました。

しばらくホームで車両から降りてくる人を待っていましたが、一向にリュウイチは降りてきません。

時間を間違えたのかと思って携帯で調べていましたら、後ろから声がしました。


「アキコ姉ちゃん?」


振り返ると背の高い青年が立っていました。

でもよく見ると、まだ幼さが残っているリュウイチでした。

そしてあの美少年ぶりも健在、いいえ、それ以上になっていました。


「リュウイチ?」


少年が頷くと私のテンションは一気に高まりました。


「えっ?背、伸びたね。これじゃ、街ですれ違っても分からないね」


リュウイチは少し照れたようにはにかんで見せて、ペコリと頭を下げると、「お世話になります!」と明るく言いました。


「荷物はこれだけ?」


「うん、明日試験を受けたら、帰るから」


駅前の駐車場に停めた車に案内する間にそんな会話を交わしました。

家に着いて、荷物を置くと、すぐに受験会場への下見に行くと言います。


「道順は分かってるの?」


訊くと今は携帯で何でも検索出来るので心配ないとの返事でした。


「お腹は?」


「ちょっと空いてる」


私は手早く2人分のチャーハンを作るとリュウイチに食べさせました。


「アキコ姉ちゃん、これ凄く美味しいよ!」


「ありがとう」


「これ、何にも入ってないよね?どうしてこんなに美味しいの?」


「それは、ひ・み・つ」


私は好きになった彼氏にしかこのチャーハンを食べさせた事がないのですが、いずれも好評を博しました。

リュウイチにチャーハンを食べさせたのは、その時点で既に、私の中に邪な気持ちが芽生えていたのではないかと思います。


「明日、私の車で送ってあげようか?」


「えっ、いいの?」


リュウイチはちょっと安堵の表情を見せました。

聞くと大丈夫だとは言ったものの、内心不安だったそうです。


「じゃあ、間違えないように私が下見をしてくるから、リュウイチは家で勉強していて」


そう言いましたが、リュウイチは今更ジタバタしても仕方がないから一緒に行くと言って付いてきました。

男の人とのドライブは、久しぶりです。

それも以前は私が助手席に座っていたので、何だか新鮮です。

最短コースで会場まで辿り着くと、リュウイチは気分転換にちょっとだけドライブに連れて行って欲しいと言いました。


「大丈夫なの?ドライブに行って試験に落ちたら、お兄さんたちに顔向け出来ないよ」


「大丈夫。万が一落ちても、アキコ姉ちゃんとドライブに行ったなんて言わないから」


白い歯を見せて笑うリュウイチが本当に可愛らしくて、ルンルン気分で車を走らせました。


「リュウイチ、モテるでしょ?」


「ん、ちょっとはね」


「へぇ、否定しないんだ」


「アキコ姉ちゃんだって、モテモテでしょ?」


「そんな事ないよ。今は仕事仕事の毎日よ」


そんな軽口を交わしながらドライブを終えて家に帰ると、もう夕方になっていました。


「何か食べたいものある?」


「明日試験だから、やっぱカツかな?」


「分かった」


私は夕食も腕を振るいました。

普段は油の処理が面倒なので揚げ物はしませんが、実家にいる時は食事の用意をよく手伝っていたので、料理は得意です。


「もう、食べられないよ」


やはり高校生の男の子の食欲は違います。

リュウイチは、私の揚げたカツを2枚もペロリと平らげると、ご飯もドンブリで2膳食べました。


「明日、お腹痛くならないかな?」


ちょっと心配になって訊きましたが・・・。


「こんなのでお腹痛くなってたら、毎日お腹痛くなっちゃうよ」


そう言って笑っていました。


「お風呂沸かしてるから入りなよ」


そう促すと、リュウイチはボストンバッグの中から下着の着替えを取り出し、バスルームに向かいました。


「脱いだものはそこの籠に入れといて。今晩洗っとくから」


声をかけるフリをして脱衣所を覗くと、リュウイチは既に全裸になっていて、咄嗟に手で前を隠しました。


「あ、ごめん」


そう言いながらも、しっかりとリュウイチの裸を観察しました。

ギリシャ彫刻を細身にしたような、しなやかで美しい男の姿がそこにありました。


私の家は狭いので、ベッドの脇に布団を敷いて、リュウイチの寝床を用意しました。


「アキコ姉ちゃん、お先でした」


髪をタオルで拭きながらパジャマ姿のリュウイチがバスルームから出てくると、私は入れ替わりに脱衣所に向かいました。

そしてリュウイチが布団の上に座って、ドライヤーで髪を乾かしているのを確かめると、洗濯籠の中を覗きました。

先ほど脱いだばかりのリュウイチのブリーフが丸めて放り込んであります。

私はそれを取り出すと、堪え切れず鼻に押し当てました。

若い男の子の匂いが鼻腔を刺激し、私は自分の股間が潤うのを感じました。

気が済むまで匂いを嗅いだ後、自分の下着と一緒にドラムに放り込んで、洗濯機を回しました。


バスルームに入ると、私は髪と身体を洗った後、こっそりシャワーのお湯を股間に当てて、声を出さないようにして軽くイキました。

何事もなかったかのようにバスルームを出て、髪を乾かした後、ベッドに入って横になった時、リュウイチは布団の上でノートを開いたまま眠っていました。


「明日は頑張ってね。おやすみなさい」


小声でリュウイチに声を掛けると、照明を一番暗くして私もベッドに横になりました。


自分以外の寝息が部屋の中で聞こえるのは何年振りでしょう。

彼氏でさえ、私の部屋に泊めた事があるのは数えるほどです。

薄暗がりの中、私はリュウイチの寝顔をいつまでも眺めていましたが、いつの間にか私も眠ってしまっていました。


目を覚ますとリュウイチはまだ眠っていました。

掛け布団がずれて、目の前に晒されている下半身を見て、私の目は釘付けになりました。


(大きい!)


健康な男子であれば当たり前の事ですが、リュウイチは股間を大きく膨らませていました。

気がつくと私はベッドを降り、リュウイチの股間に手を伸ばし、その硬さと大きさをそっと掌で感じていました。

もしリュウイチが目を覚ましたら、布団を掛け直していたのだという言い訳も用意してありました。

その時、目覚ましのベルが鳴って、私は慌てて立ち上がると台所に向かい、目を擦りながらリュウイチが上半身を起こすと、あたかも台所から戻ってきたような素振りで声を掛けました。


「おはよう。よく眠れた?」


「うん、おはよう」


リュウイチは自分の下半身が掛け布団からはみ出している事に気づくと、慌てて布団を抱くようにして股間を隠しました。


(可愛すぎる・・・)


私は心の中でニヤニヤしながら台所で朝食の用意を始めました。


予定通りリュウイチを会場に送り、家に戻ると私は服を脱ぎ捨て、ベッドに横になるとすぐに股間と乳房に手をやり、自分で自分を慰めました。

頭の中はリュウイチの事でいっぱいで、昨夜見た綺麗な肌、今朝目にした膨らみを想像しながら深いオルガを感じました。

一度では満足しきれずに、二度目の絶頂を感じると、私は再び深い眠りにつきました。

目を覚ますと、とうにお昼を回っていて、私は熱いシャワーを浴びて髪を乾かしました。

いつもはサラサラのストレートのままですが、その日は少しだけ意識して先端にカールをつけました。


大学の校門から出てくるリュウイチの姿を見つけ、短くクラクションを鳴らして居所を知らせると、リュウイチはすぐに助手席に乗り込んできました。


「どうだった?」


「どうかな・・・でも、たぶん、大丈夫だと思う」


「凄い!ここ第一志望だよね!」


私は自分の子供の事のように喜び、用意していた言葉をかけました。


「気分転換にもう一泊していったら?」


「ハハハ、昨日から気分転換ばっかりだね。でも、いいの?」


「うん、上手くいったのなら前祝いしてあげる」


「ホント?じゃあ、お母さんに電話しとくね」


そう言うとリュウイチは携帯を取り出して、母親に電話をかけました。


「もしもし、お母さん?うん、ボク」

「うん、上手くいった」

「うん、それでアキコ姉ちゃんが、明日も案内してくれるっていうから、もう1泊していっていい?」

「うん、大丈夫だよ。うん」


そう言うと携帯を私に差し出しながら言いました。


「お母さんが『代わって』って」


「もしもし、お義姉さん?アキコです」

「ええ、私は大丈夫ですから」

「はい、明日の夕方の新幹線には乗せますから」


私は努めて冷静を装いながら、電話を切りました。


「何が食べたい?どこでも連れて行ってあげるわよ」


「何でもいいの?じゃあ、あのチャーハンがもう一度食べたい!」


私は飛び上がるほど嬉しかったのですが、クールを装って続けました。


「もっと良い物をリクエストしなよ」


「うーん、でもあれ、最高に美味しかったよ」


そういう事で、その晩も我が家での夕食となったのです。

チャーハンだけでは私の腕が泣くので、若者の好きそうなから揚げやほかの中華の品も作って彩を添えました。


「アキコ姉ちゃん、いつでもお嫁にいけるね」


「子供が偉そうな事言わないのっ」


軽くいなしてみせましたが、内心嬉しくないわけがありません。


「下着、洗ってあるから出しとくね」


私は日中乾かしておいたリュウイチの下着を出すと、お風呂に入るよう促しました。


「アキコ姉ちゃん、昔みたいに一緒に入ろっか?」


私は心臓が止まりそうになるくらい驚きましたが、冷静を装って言い返しました。


「何をバカな事いってるの。早く入っちゃって」


そう言うと私は台所に戻って食器を洗い始めました。


「上がったよ」


リュウイチに声を掛けられて、入れ替わりバスルームに入ると、すぐに湯船に浸かりました。

さっきまでリュウイチが浸かっていたお湯。

私は鼻の下までお湯に身を沈めると、ちょっとだけ舌を出してお湯を舌の先で感じました。

お風呂から上がるとリュウイチは布団に寝転がってテレビを観ていました。

私もベッドに腰掛けて一緒に観ていましたが、心臓がドキドキしてどんな番組か頭に入ってきませんでした。


「もう、寝る?」


番組が終わったところで声をかけると、私は照明を落としてベッドに入りました。

目が冴えて全く眠れませんでした。

リュウイチの様子を窺うと、しきりに寝返りを打っています。


「リュウイチ、寝た?」


思い切って声を掛けると、少し間をおいてリュウイチが答えました。


「ううん」


「もう少し、お話しよっか?」


「うん」


「こっち、来る?」


そう言うと、リュウイチは身体を起こして、私のベッドに潜り込んできました。

昔以上に美しくなった男の子が、私の隣で横になっているのです。

私は胸がドキドキして、話どころではありませんでした。

するとリュウイチの腕が枕の下を通って私の首の下に滑り込むと、リュウイチは私に抱きついてきました。

そしてぎこちないキスを私に浴びせてきました。

この時、リュウイチに女性経験がほとんどない事を本能的に知りました。

私は途端に冷静になり、リュウイチの身体を抱き締めながら耳元で囁いていました。


「初めてでしょ?」


薄暗がりの中でもリュウイチが耳まで赤くなっているのが分かりました。


「女の人の身体、教えてあげよっか」


リュウイチは、身体をピクリとさせて動きを一瞬止め、何かを言おうとしましたが、やがて観念したように言いました。


「お願いします」


私はリュウイチの身体をゆっくり押して、仰向けにさせるとパジャマのボタンを素早く外し、上体を起こさせて腕を抜かせるともう一度ベッドに寝かせました。

自分のパジャマのボタンも外しながら、リュウイチの胸に唇を押し付け、男の乳首を指でクリクリしながらもう片方に舌を這わせていきました。


「キスはね、こうするの」


リュウイチの唇をついばむようにして、私は優しくキスをしてみせました。


「舌を出して」


そっと差し出されるリュウイチの舌を唇をすぼめて吸うと、リュウイチは舌を尖らせてもっと突き出してきました。

舌と舌を絡めてディープキスをしながら、パジャマのズボンに手を入れるとリュウイチのペニスに指を絡ませていきました。


(熱い!)


私は下着ごとリュウイチの下半身も脱がせると、子供をあやすように乳首を口に含ませ、もう片方の手を自慢のおっぱいに添えさせました。

リュウイチは私に覆い被さってきて、夢中になっておっぱいを吸い、揉みしだいてきましたが、力加減が分かっていないので少し痛くて、そっと手を押し留めました。


「焦らないでいいのよ」


リュウイチを落ち着かせようと優しく声を掛けたのですけれど、リュウイチの興奮は収まらず、私の胸を吸い続けました。


(まずは、一度出させないと次には進めない)


そう判断して、私はリュウイチの下でM字に脚を広げ、ペニスを膣口に導いて先をあてがいました。


「ゆっくりでいいから、そのまま来て」


わき腹に手をやって身体を進めさせると、リュウイチはどんどん私の中に入り、先端が強く子宮口に当たるところまできました。

こうなりたいと願っていたのですから、コンドームを買っておかなかった事を少し後悔しました。

リュウイチはきっと中で出してしまうでしょう。

でも、今日はまだ安全だから大丈夫だろうなどと、そんな事を頭の中で巡らせていましたが、リュウイチが動き始めるともう何も考えられなくなりました。

リュウイチは太くはないけれど、細くて長く、私の一番奥深いところを力強く突いてきました。

リュウイチが射精に至る瞬間、私も軽くイッてしまいました。

果てた瞬間、リュウイチは私の中に入ったまま、私の胸の上に体重を掛けてきました。

リュウイチの初めての女になった事が誇らしくて、私はリュウイチの背中に腕を回すと抱き締めて、耳元で囁きました。


「どう?よかった?」


リュウイチは暫く息を整えていましたが、やがて顔を上げると、私の顔を見ながら言いました。


「ずっと、好きだった。子供の頃から、ずっとアキコ姉ちゃんの事が好きだった」


私はますます嬉しくなって、リュウイチの頭の後ろに手をやって、ゆっくり引き寄せるとリュウイチの唇に舌を差し込みました。


「ん、アキコ姉ちゃん・・・」


私の中でリュウイチはムクムクと大きくなると、リュウイチは私の脇の下の腕を差し込んで肘で身体を支えながら腰を動かし始めました。

さっきより力強く、さっきより長く、奥深くまで私は抉られて、リュウイチよりも先にオルガに達してしまいました。


2度目の放出の後、リュウイチは自分のモノよりも先に私の股間をティッシュで拭ってくれました。

それが嬉しくて、私はリュウイチの股間に顔を埋めると、リュウイチの精液と自分の愛液を舐めて綺麗にしてあげました。

こんな事は今までの彼氏にだってしてあげた事はありませんでしたが、リュウイチにはそうしてあげたかったのです。


私の口の中で復活したリュウイチを再び味わいたいと思いましたが、大人の女性のテクニックを見せつけたい思いが勝り、私はリュウイチを喉の奥でしゃぶり続けました。

奥に吐き出されたものをそのまま喉に流し込み、全てを吸い出すように吸引するとリュウイチは腰を後ろに引いて私の口から出て行きました。


「アキコ姉ちゃん・・・凄かった・・・」


私達はベッドで抱き合ったまま眠りましたが、明け方にリュウイチは再び股間を膨らませ、私を抱きました。

私の中で暴れ回る事しか知らない幼いセックスでしたが、私は満足し、抱き合ったまま朝を迎えました。

朝起きて一緒に朝食を食べながら、私はリュウイチに告げました。


「これっきりだからね」


リュウイチはびっくりした顔をして、手にしていたトーストを思わずお皿の上に落としそうになっていました。


「アキコ姉ちゃん・・・」


「リュウイチは若いんだから、大学でもっと綺麗なお嬢さんと付き合いなよ」


吉と出るか、凶と出るか、私にとっては賭けでした。

このままズルズル関係を続けていくと、リュウイチはやがて私に飽きて離れていくでしょう。

過去の男達も基本的に皆そうでした。

悪気なんてこれっぽちもないのですけれど、お互いに飽きてきてしまう。

マンネリ化する。

別れる。


「ずっと好きだったって、言ったじゃん!」


リュウイチは少し語気を強めて言いました。


「これでもボク、モテたんだよ。ラブレターも結構もらった」


(それはそうでしょ、美形だもん)


「でも、ずっとアキコ姉ちゃんが心の中にあって、誰も好きにならなかった」


「ごめん・・・リュウイチがそんな風に思ってくれていると知らなかったから、私、何人かと付き合っちゃったよ」


後から過去の男に嫉妬されては堪りませんので、きちんと過去を受け入れさせるために告げました。


「そんなの関係ない。ボク、アキコ姉ちゃんの過去も、今も、未来も受け止める!」


「本当に?リュウイチ、本当にそれでいいの?」


リュウイチが何度も頷くのを確認して、私は椅子から立ち上がるとリュウイチに歩み寄り、座ったままのリュウイチの頭を胸に抱きました。


「嬉しいよ。でも、誰にも内緒だからね。お兄さん達が知ったら、もう会えなくなっちゃう」


しきりに頷くリュウイチに朝食を食べるよう促すと、私は出かける用意をしました。

本当はその日もリュウイチとセックスしていたかったのですが、当初の約束通り、あちこちリュウイチを案内して回り、夕方には新幹線に乗せて見送る事にしました。

合格発表を見に来るかと尋ねたら、今はもう全てネットで合否の確認が出来るというのでガッカリしましたが、合格したらすぐに下宿を探しに出てくると言って、リュウイチは帰っていきました。

駅のホームで、リュウイチの首に抱きつきながら、背伸びをしてキスをすると、リュウイチは私を抱き締めました。


そして、合格発表の日、リュウイチは私に真っ先に連絡をしてきました。


4月にはツバメが私の元に帰ってくる・・・、春を告げる連絡でした。

春にツバメは私の元に帰ってきました。


「何かあったら、私が様子を見るから」


兄夫婦にはそう言っておきましたが、リュウイチにはそれを両親から勧められても不自然にならない程度に難色を示すよう、言い含めておきました。


果たして、兄夫婦の強い意向が働いて、リュウイチの下宿は私のアパートと駅を挟んで歩ける程度の場所に決まりました。

最寄りの駅が、大学への通学沿線上にあった事も幸いしました。


入学式の前夜、兄夫婦は田舎からのお土産をたくさん持って、私のアパートを訪れました。

部屋の散らかりようは、仕事の納期に追われているときより幾分酷くしておいて、会社から帰ったばかりの“仕事女”をアピールしておきました。


「アキコ、この散らかりようじゃ男も逃げ出すぞ」


兄は呆れていましたが、義姉は、「お仕事大変なのよねぇ、アキコさん」とフォローしてくれました。

曖昧に頷きつつ、改めて私は心の中で義姉に手を合わせました。


(リュウイチを美しく産んでくれてありがとう)


兄の子だとはすぐに分からなくても、親子ペアの神経衰弱をすれば、リュウイチは誰もが義姉の子供だと分かります。

当たり障りのない世間話をして、2人を車でホテルに送り届けると急いで部屋を片付けました。


明日も会社があるので入学式には行けませんが、金曜日です。

入学式が終わったら、リュウイチは必ず私のところに連絡してくるはずです。

そわそわしても時間は早く経たないのに、仕事をしていても私は落ち着きませんでした。

ランチタイムが終わる頃、リュウイチから電話がかかってきました。


「もしもし、アキコ姉ちゃん?」


「はい」


私はよそ行きの声を出して、携帯を持ったまま同僚から離れて店の外に出ました。


「パパたち、帰ったよ」


普通であれば、“大学生の男の子で、パパ、ママはないだろう”と思うところですが、リュウイチはギリ許せます。

許容範囲のストライクゾーンが広いのは、美形に生まれた者の特権です。


「じゃあ、晩ご飯一緒に食べる?」


「うん」


「分かった。19時には迎えに行くようにするから下宿で待ってて」


そう言うと、緩んだ頬を引き締めて、同僚達のもとに帰っていきました。

午後は精力的に仕事をこなしました。


「アッコちゃん、一体どうしちゃったの?」


同僚の目から見てももハッキリと分かるくらい、この日の午後は気合が入っていました。


「お疲れさまでぇす」


会社を出る前に化粧室に寄って、念入りにメイクを直します。

相手は大学生なので、あくまで薄化粧で。

19時ちょっと前に着くと、リュウイチはもう下宿の前で待っていました。

目ざとく私の車を見つけると駆け寄ってきて、助手席に乗り込みました。


「お待たせ」


「アキコねえちゃぁん」


リュウイチが甘えた声を出して、運転席にいる私に抱きつこうとします。

あれからずっとお預けだったので、我慢も限界だと容易に想像がつきます。


「こら、リュウイチ!人が見ているでしょ!」


本当は抱き締めてあげたかったのですが、そこは敢えて大きな身体を押し返し、助手席に座らせると車を発進させました。

今日はお祝いなのでリュウイチの好きなところへ連れて行くつもりでしたが、この様子だと落ち着いて食事も出来ないと思い、予定を変更して家でステーキを焼いてあげる事にしました。

買い物を済ませ、私のアパートに来た事で、後のお楽しみに期待が繋がった分、リュウイチはようやく落ち着きました。

時間をかけて焼き上げたお肉をあっという間に平らげると、リュウイチは再びそわそわし始めました。


「お風呂、入ってきたら?」


そう促すと、「凄く美味しかった。ご馳走様でした!」とそそくさとバスルームに向かおうとしましたが、食べたお皿をきちんとキッチンに持って行ってくれました。


お義姉さんは、最低限のマナーは息子に躾けているようです。


お風呂から上がってみると、リュウイチは既に私のベッドに潜り込んでいました。

この日のためにカーテンを分厚いものに替え、部屋のシルエットが外から見えないようにしておきました。

私は灯りを点けたままベッドに近づき、掛布団をゆっくりと剥がしました。

案の定、リュウイチは一糸纏わぬ姿で、ベッドに横たわっていました。

私も身体に巻いていたバスタオルを開いて、リュウイチに覆い被さりました。


「リュウイチ」


「はい」


「溜まってるのはよく分かってるけど、今日は私の好きにさせて。いい?」


リュウイチは再びお預けを食らい、子犬のような目をしましたが、素直に頷きました。

私はリュウイチに唇を重ね、舌を絡め合うと唇を耳から首筋へと移していきました。

少女漫画に出てくるような美男子の裸体をじっくりと目で味わう最中、屹立したペニスが既にお腹に当たっているのを感じましたが、胸からお腹、脚の付け根へと舌を何度も往復させた後で、リュウイチの竿の根元から先にかけてゆっくりと舐めあげていきました。


「ああ・・・」


リュウイチが歓喜の声を漏らすのを聞いて、私はリュウイチを深く呑み込みました。

私はディープスロートが得意なので、一気に根元までを目指しましたが、リュウイチのそれは長く、全部は口の中に収まり切りませんでした。

強く刺激すると、リュウイチの意思とは関係なく暴発してしまうのは目に見えています。

私は手加減をしながらリュウイチをしゃぶり続け、一度ビクビクっとしたところで止め、ゴムを被せるとリュウイチに跨り、一気にストンと腰を落としました。


「アキコねえちゃぁん・・・」


リュウイチが私の一番奥に当たっ時、私のスイッチが入り、腰を激しく上下させました。

あっという間にリュウイチが放出したのが分かりましたが、私は恥骨を強く擦りつけて、快楽を味わい続けました。

リュウイチを跨いで覆い被さったまま、私はリュウイチに抱きつきました。

細身とは言え、男の子です。

私を力強く抱き締めてくれました。


リュウイチは大学生活が始まるといっそう垢抜けて、どこかのタレント事務所に所属していてもおかしくないくらいに成長しました。


そんな中、私はリュウイチとの距離感に悩みました。

今、リュウイチはセックスに目覚め、子供の頃から間近な存在だった私にご執心ですが、夢がそう長くは続かない事は解っています。

正直なところ、リュウイチ以上に私の方がのめり込みそうになっているのが解っているだけに、注意が必要です。

都会に出てきてそれなりにメイクアップ術を覚えたりして、以前より自分の見せ方は進歩しましたが、悲しいかな・・・土台が普通です。

スタイルだけは標準以上であると自負し、親にも感謝していますが、女は所詮は顔です。

だから、リュウイチが一緒にいてくれるのはせいぜい私が30になるまで・・・。

どんなに遅くとも、大学を卒業する頃には綺麗なお嬢さんのところへ走っているのは分かっています。


色々と考えた末、私は“リュウイチというツバメのヒナを、巣立ちの日まで育てていこう”と決めました。


私の理想の男性。

世の中のどんな女性でも憧れるような男性に育てる事が、リュウイチを失った時に自分を慰められるプライドとなるように感じられたのです。


愛情は精一杯注ぎます。

でも、甘やかす事はしません。

学業を疎かにするとリュウイチの将来の選択肢が狭まってしまうので、大学にはきちんと通わせました。

そして、週末のデートの代わりに一緒にお茶やお花のお稽古に同行させ、自然に和の作法を覚えさせ、学生では行けないような高級レストランにもたまには連れて行き、美味しい料理に舌鼓を打ちながら、それとなくテーブルマナーなどを教えました。

一流大学に現役で合格する力を持っている子なので、学習能力は高く、探究心も旺盛で、学生の特権としてたっぷり自由時間がありますので、何か1つ覚えるとその10倍くらい勉強してきて今度は私に教えてくれます。

カラオケなんかは最初から私より上手いので、友達との研鑽に任せ、私はゴルフの打ちっぱなしに連れて行ったり、たまには社会見学のために競馬場に連れて行ってアルバイト代を損させました。

勿論、夜の営みも一から全て教えましたが、これだけは他所で予習、復習をしないよう固く約束させました。


「アキコ姉ちゃんは心配性だなぁ」


リュウイチは、そう言って笑っていましたが、虚ろい易いのは“乙女心と秋の空”ではなく、本当は“男心と秋の空”である事を身を持って体験しています。

お義姉さんはリュウイチを甘やかして、家事の出来ない男にしてしまっていました。

リュウイチに二つ年下の妹がいるのも災いしたようです。

そこで、炊事、洗濯、掃除といった家事全般を一緒に楽しむ形で、私はリュウイチに覚えさせていきました。


「リュウイチ、いつでもお婿に行って、主夫になれるよ」


「あれ?アキコ姉ちゃんは自分が楽をするために仕込んでるんじゃないの?」


心をくすぐる事を言ってくれます。

車の免許も取り、リュウイチはどんどん良い男になっていきました。

リュウイチに巣立ちの日がいつ来るのか、私にはそれだけが気がかりでしたが、決して束縛しないようにしました。

車を借りたいと言えば貸してやり、携帯を盗み見るような事もありませんでした。

いえ、正直に告白すると一度だけリュウイチの携帯を手に取った事があり、どうせパスワードが掛かっているだろうと思っていましたら、掛かっていなかったのです。

私は自分を恥じました。

いいえ、これも正直ではありません。

私は覗き見るのが怖かったのです・・・。


仕事がどんなにキツくても、仕事でどんなに嫌な事があっても、“仕事を家庭に持ち込むな”の精神でいられたのはリュウイチのお蔭です。

いつだったか、リュウイチが初めて私を名前で呼ぼうとして、「アキコ・・・」と遠慮がちに言った時、私はジロリと目でそれを制してしまったので、リュウイチは取り繕うように続けました。


「・・・姉ちゃん」


あの時の自分の咄嗟の反応が悔やまれます。

今はどれほど名前で呼んで欲しい事でしょう。

でも、私からはそんな事は言えないので、ずっと“アキコ姉ちゃん”のままです。


私の出来る事、知っている事で、料理以外はリュウイチの方が上手(うわて)になったころ、その時はやってきました。


「アキコ姉ちゃん、話があるんだ」


夕食を終えた後、リュウイチが切り出してきました。

遂にその日が来た事を覚悟して、私はエプロンを外すと背筋を伸ばしてリュウイチの向かいの椅子に座りました。


「なに?」


「もう、ここには来れない」


「おっ、さてはカノジョでも出来たかな?」


何度も頭の中で繰り返してきたセリフを、努めて冷静に言って返しました。


「アキコ姉ちゃんには感謝してる。ごめん」


ここで私はリュウイチの頭を軽く小突いてやり、巣から飛び立たせてやるシナリオでしたが、私の口からは予定外のセリフが出て来ました。


「イヤ・・・」


「えっ?」


「別れない・・・」


「アキコ姉ちゃん、話がちが・・・」


「いやっ・・・、無理っ、絶対イヤ!」


「そんな・・・」


「好きなの」


リュウイチは黙って立ち上がると部屋から出て行こうとしました。


「リュウイチ!」


私はリュウイチの足に縋り付きながらわんわん泣きました。


「アキコ姉ちゃん?アキコ姉ちゃん?」


目を開くとリュウイチが心配そうに私の顔を覗き込んでいました。


(夢?)


「凄くうなされてたけど、大丈夫?お水、飲む?」


気がつけば、全身汗でびっしょりです。

リュウイチが持ってきてくれたミネラルウォーターをひと口飲むと、私はリュウイチに抱きつきました。


「好きなの」


「えっ?」


「リュウイチが好きなの」


リュウイチは照れたように笑うと、「分かってるけど、そう言って口に出して言ってくれると嬉しいよ」と、私を抱き締めてくれました。


「抱いて」


私はそう言うとパジャマを下着ごと脱ぎ去って、リュウイチのパジャマのボタンにも手を掛けました。

長い長いキスの後、リュウイチは私が教えたとおり、私のおっぱいから脚の付け根まで舌を這わせ、軽くイカせてくれました。

それからゆっくりと私の中に入ってきて、長いストロークで私の秘所を突き続けました。


「イ、イク・・・」


絶頂を迎える直前、リュウイチは腰の動きを止めて言いました。


「もう一度『好き』って言って」


「バカ」


私はそれだけ言うと、リュウイチの脇に手をやって早く続けるように促しました。

リュウイチはさっきより力強く私を突き、再び私がアクメに達しそうになったところで、「アキコ姉ちゃん?」と言って腰の動きを止めました。

リュウイチは、明らかに意志を持って私を焦らしているのでした。


(そんな焦らしには屈しない)


そう思って首を振っていましたら、今度は軽くイカされました。

それから更に強く蜜壺を長いペニスで掻き回されると、私が屈服するのに時間は掛かりませんでした。

何度目かの『アキコ姉ちゃん?』を聞いた時、私は叫んでいました。


「好き!大好き!だからやめないで!」


「どうして欲しいの?」


「・・・」


「どうして欲しいの?」


「・・・イカせて・・・、お願い、このままイカせて!」


「あ、あ、あ、あ」


リュウイチが私の子宮に当たる度、私は声を上げていました。


「あーっ、イク、イク、イクっ!!!」


私は深いオルガを味わうとそのまま何も分からなくなりました。

リュウイチが私の中でまだ暴れているのを感じて、私は目を覚ましました。

身体中に快感が走り、触られるだけでイッてしまいそうだった気がしますが、覚えているのはそこまでです。

再び絶頂を迎えるとリュウイチの熱いほとばしりが私の中に広がった気がしました。


リュウイチは態度を変えませんが、その日から精神的に立場が逆転した気がします。

いつか巣立っていくのを見守るはずだったのに、私からリュウイチに連絡する事の方が多くなっていました。

そして、いつものようにリュウイチに抱かれながら、アクメを迎えようとした瞬間、耳元で囁かれました。


「アキコ姉ちゃん、受験の前の晩、ボクのブリーフの匂い、嗅いでたよね」


恥ずかしさも重なって、私はそれまでに感じた事のないエクスタシーを感じました。

はっきりと私がリュウイチの軍門に下った瞬間でした。
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